デフレモデル a deflation model of economic man 2003 5 16

 世の中、デフレが悪いという意見が多い。
本当に悪いか、モデルを使って検討する必要がある。

(モデルA)
 A氏は、10年前は超一流会社だった会社に勤めている。
この会社は、規制や行政指導の下に守られていた市場(業界)において、
いわゆる保護行政下の市場において、超一流の会社だった。
 しかし、最近は、規制緩和の動きにより、
市場は自由化されてきたが、この会社は経営が苦しくなってきた。
 この会社を、銀行業界でも、保険業界でも、テレビ業界にでも、
それは、モデルを検討する人の好きにすればよい。
 会社は、規制緩和に対応するため、あわてて経営改革を策定中である。
自由化されつつある市場で生き残るためには、まず給与の大幅なカット、
それでも無理なら、リストラを計画している。
 現在は、こういう状況であるが、
A氏は、昨年、銀行からお金を借りて、5,000万円の家を買った。
銀行から借り入れた金額は、4,000万円だった。

(モデルB)
 B氏は、貧しい家庭に生まれた。
大学へ行くほど、家庭は裕福ではなかった。
B氏は、高校を卒業すると、家計を助けるため、すぐ働く必要があった。
しかし、不況で、どこも採用してくれなかったので、
職人として腕を磨き、生きていこうと、日々、努力を重ねていった。
そして、少ないながらも貯金をしていった。
 しかし、B氏は、自営業であったので、定期的に収入があるわけないので、
クレジットカードは作れなかった。
もちろん、土地などの財産はないから、銀行はお金を貸してくれなかった。

以上の条件で、今後、10年間、毎年2%のデフレが進行していった場合について、
A氏はどうなるか、B氏はどうなるか、検討する必要があります。

A氏を先進諸国に住むサラリーマンとし、
B氏を発展途上国に住む職人としてもよい。

デフレにおいては、基本的に、借金は相対的に重くなり、
現金は相対的に価値が増えます。
True Happiness
与えよ、与えられる。
偽りの道を歩む者には、偽りの報酬が与えられる。
正しき道を歩む者には、約束されたものを受け継ぐ。
招かれる者は多いが、選ばれる者は少ない。